河邊伸二先生退職記念事業のご案内
河邊伸二先生退職記念事業実行委員会より
皆様にはますますご健勝の段、お慶び申し上げます。 さて、河邊伸二先生は、2026年3月31日をもちまして、名古屋工業大学を定年退職されることとなり ました。 河邊伸二先生は、名古屋工業大学建築学科を卒業、名古屋工業大学大学院建築学専攻修士課程を修了 し、株式会社INAX中央研究所、名古屋工業大学大学院社会開発工学専攻博士課程を経て、名古屋工業大 学助教授に着任されました。その後、名古屋工業大学大学院教授に昇進されました。 河邊伸二先生のご研究内容は、建築材料学、建築仕上工学を中心に、コンクリート工学、リサイクル 工学と広範囲です。大学院時代は、三軸圧縮引張試験機を用いて、多軸応力を受けるコンクリートの特 性を研究されていました。INAX時代は、コンクリートに施釉する新建材の研究・開発とセラミックタイ ルの新工法を研究されていました。大学に戻られてからは、コンクリートの力学的特性やセラミックタ イルの剥落安全性の向上を研究されました。さらに、電気工学・材料工学などの他分野の先生方からの ご指導のもと、複合領域を積極的に研究されました。「 T型からπ型」の研究として、建築学を横軸に、 電磁波工学やリサイクル工学の縦軸を加えて行かれました。画期的なコンクリートプレキャスト部材の 締固め方法やタイル付き樹脂マットは、現在も活用されています。最近ではドローン×外壁調査の研究 を継続されています。 これらの一連の研究における優れた業績により、日本建築学会賞(論文)、日本コンクリート工学協 会論文賞、日本コンクリート工学協会技術賞、日本コンクリート工学会賞(功労賞)、日本建築仕上学 会論文賞、セメント協会論文賞、セラミックタイル技術賞奨励賞などの数々の賞を受賞されました。 学会活動において、日本建築学会東海支部支部長、日本コンクリート工学会中部支部支部長、日本イ ンテリア学会東海支部支部長、日本建築仕上学会評議員、NPO法人コンクリート技術支援機構副理事長、 中部セメントコンクリート研究会会長などを歴任されました。また、日本コンクリート工学会大会2021 (名古屋)実行委員会委員長、日本建築学会2021年大会(東海)実行委員会副委員長、日本インテリア 学会第三十五回大会(東海)大会長として、大会の開催にご尽力されました。 社会活動において、財務省第八入札等監視委員会委員長、愛知県入札監視委員会委員長、愛知県リサ イクル資材評価委員会委員長、名古屋市東山動植物園恐竜像調査保存委員会委員長、都市再生機構中部 支社入札監視委員会委員、愛知県生コンクリート品質管理監査会議議長、JIS A5209セラミックタイル原 案作成委員会委員長、日本建築衛生管理教育センター教務委員会委員などの要職を歴任されました。 河邊伸二先生は、「建材一筋45年」に渡り、研究と教育に専念されました。「開発した成果が世の中 で実際に使われることに喜びを感じる」をモットーに、30年間にわたり研究室を運営されました。専門 の建築材料学にとどまらず、他分野の研究者や企業と共同で研究に取り組まれた結果、優れた業績を上 げられると共に、研究室より多くの研究者や技術者が育ちました。卒業生は多方面の第一線で活躍して います。 この度、河邊伸二先生のご退職を機会に皆様に広く呼びかけ、これまでのご功績を記念して感謝の意 を表したく、退職記念事業を計画致しました。つきましては、この趣旨にご賛同を賜り、退職記念事業 にご参会賜りますよう、ご案内申し上げます。 河邊伸二先生退職記念事業発起人一同河邊伸二先生退職記念事業
【第一部】 退職記念講演会 「建材一筋45年」 場所 名古屋工業大学 講堂(Nitech Hall) (名古屋市昭和区御器所町、JR鶴舞駅から徒歩10分) 日時 2026年3月14日(土曜日) 受付 13時30分 講演 14時から15時30分 【第二部】 退職記念祝賀会 場所 ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 5階ローズルーム (名古屋市中区金山町一丁目一の一、JR金山駅から徒歩5分) 日時 2026年3月14日(土曜日) 受付 16時30分 開宴 17時から19時 詳細は後日です。