Last revised on 27 Sep. 2011

景観形成重点地区指定のためのまちなみ調査業務



可児市元久々利地域



<可児市 2010年-現在>

 岐阜県の南部、可児市の東端に位置する元久々利地域は、東から西にかけて久々利川が流れ、扇状地の上に位置する集落で、西側には水田が広がる自然に恵まれた地域である。
 田畑越しに集落を眺めると傾斜した瓦屋根の連なりが背後の山と調和しており、横方向の広がりを感じさせる。集落内は、旗本時代から整備された地区割りを残しており、整備された道路と地形に沿ってつくられた蛇行する道路が絡み合い街並をより魅力的なものとしている。畑やポケットパークが所々に設けられていたり、広い庭を有している住宅も多いため建物の密度が高すぎるということはなく、また、古くからの石垣や水路が残されており歴史を感じさせる。集落内の建物はほとんどが住宅で、商業施設は地域の住民が日常的に利用する規模ものがいくつか存在する程度であり、住環境は非常に良好である。
 近世を通じて、木曽義仲を先祖とする旗本で尾張藩家臣であった千村家の居住地があり、近世に入るまで尾張藩領であった。地区内には、現在、地域内には、泳宮、八幡神社、八剣神社、東禅寺、春秋園、久々利城址、西山謙之助生家など景観資源が数多く存在する。
 本プロジェクトは、平成22年度に行われたワークショップにおいて、景観形成重点地区指定に向けたルールづくりのための基本資料作成を目的にしている。


画像をクリックするとPDFファイルが別ウィンドウで開きます


>>BACK

>>TOP