Last revised on 26 July 2010

児童養護施設に関する研究
ユニットケア導入、施設の地域化に伴う児童の生活空間のあり方に関する研究

 児童養護施設は、児童福祉法第41条に規定される在所型の児童福祉施設の1つである。戦後間もなく建てられた施設が多く、老朽化などの問題と、被虐待による入所背景の変化による処遇困難児童の増加など、新たなケアのあり方を探る転換期にきている。こうした中、ユニットケアによる施設小規模化とグループホームによる地域分散化などが注目されている。施設小規模化に対する考えは、画一的なプログラムで流れ作業なケアとなりがちな従来型の大舎制施設から、変化があり個別ケアが可能なユニットケアの成果が期待されてきている。
 しかし、ユニットケアでは、生活する場所に設備、備品の整備だけではなく、児童のあそびの場所としての学校周辺や地域などの社会環境、教育環境、自然環境を含めて、目を向けていくことが求められている。
 そこで、本研究室では、児童の自室と自室からみた外の風景、そして、あそび場所とのつながりに着目し、新たな施設と地域のあり方を提案できる施設計画と地域計画のための資料づくりを行っている。


児童の自分の場所に対する捉え方(生活空間イメージ)


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