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【基本】PrimoPDFを使った印刷用PDF作成の手引き

 

0.PDFについて

-1.PrimoPDFとは?

・ 仮想プリンタとして動作するPDF作成ソフトです。

・ 様々なソフトの「印刷」ダイアログのプリンタ一覧から、通常のプリンタの代わりにPrimoPDFを選択することで、印刷物のイメージ(オリジナルのイメージ)をPDF形式のファイルとして保存することができます。

・ 無料です。

・ 多数ある無料のPDF作成ソフトのなかでは高機能といえます。

・ フォント埋め込み機能を持っています。

・ ちなみに、最近のマイクロソフトOfficeおよびアドビ製品は、PDF形式で保存する機能を備えています。

・ なお、PDFファイルを表示するには、「Adobe Reader」などPDFリーダーソフトが必要です。

-2.そもそもPDFとは?

・ PDFの特長は、オリジナルのイメージを保持しつつ、あらゆるPC環境(マルチプラットフォームに対応)で表示・印刷できることです。

・ しかし、それを、図面などのレイアウトイメージをシビアに保持しなければならない条件下で実現するためには、結構ややこしい各種の設定が必要になる場合があります…。

 

 

1.PrimoPDFのインストール

-1. PrimoPDF日本語版のダウンロード先(2008/05/28)

・ http://www.xlsoft.com/jp/products/primopdf/index.html

-2.マニュアルを確認する

・ ソフトをインストールするとオンラインマニュアルもインストールされます。

・ スタート→すべてのプログラム→activePDF→PrimoPDF→PrimoPDFマニュアル

・ 詳しく解説されていますので、一読すると理解が深まります。

 

 

2.PrimoPDFの初期設定の変更

-1.まず、フォントの設定を変更します

・ 「スタート」→「設定」→「プリンタとFAX」→「PrimoPDF」を右クリック→「プロパティ」を選択、

・ 「全般」タブの「印刷設定」ボタンをクリック→「レイアウト」タブの「詳細設定」ボタンをクリック、

・ 「PrimoPDF詳細なドキュメントの設定」項目のうち、一番下にある「PostScript オプション」の「True Type フォント ダウン ロードオプション」を「自動」から「アウトライン」へ変更する。

-2.さらに、用紙サイズの設定も変更しましょう!

・ 「PrimoPDF詳細なドキュメントの設定」で行います。

・ 「用紙/出力」の「用紙サイズ」を設定する(例:A1、カスタムページサイズなど)。

 

 

3.PrimoPDFによるPDFファイル作成

-1.基本的な流れ

・ メニューバーの「ファイル」→「印刷」を選択→印刷ウィンドウの「プリンタ」項目から「PrimoPDF」を選択、

・ 同「プロパティ」ボタンをクリック→「レイアウト」タブの「詳細設定」ボタンをクリックする。

・ 用紙サイズ、印刷品質が適切に設定されているか確認する。

・ 印刷ウィンドウに戻って「OK」をクリックする。

・ しばらくすると、「PrimoPDFの設定」ウィンドウが立ち上がります。

・ PDF設定(スクリーン、印刷、eBook、プリプレス、カスタム)のうち、「印刷」か「プリプレス」を選択、

・ 同ウィンドウの「PDFの作成」ボタンをクリックする。

・ 指定したファイルの保存先にPDFが作成されます(^_^)/

-2.「カスタム」設定を利用する

・ 「カスタム」を選択すると、各種項目を自分好みに設定できます。

・ 印刷用のおすすめ設定例:

・「一般」ペイン:「PDFバージョン」は、PDF1.3 かPDF1.4を選択。

・   同ペイン:「PDFの解像度」は、600dpiとする。

・   同ペイン:複数のページをまとめてPDF化する場合は、「ページの自動回転」のチェックをオフ。

・「カラー」ペイン:「ダウンサンプル」は、平均化かバイキュービックを選択。

・    同ペイン:「次の解像度を超える場合」は、600PPIとする。

・    同ペイン:「次の解像度に設定」は、400PPIとする。

・「グレー」ペイン:「ダウンサンプル」は、平均化かバイキュービックを選択。

・    同ペイン:「次の解像度を超える場合」は、600PPIとする。

・    同ペイン:「次の解像度に設定」は、400PPIとする。

・「白黒」ペイン:「ダウンサンプル」は、平均化かバイキュービックを選択。

・   同ペイン:「次の解像度を超える場合」は、900PPIとする。

・   同ペイン:「次の解像度に設定」は、600PPIとする。

               同ペイン:「圧縮方法」は、CCITT Faxエンコードを選択。

 

・ この設定例は、学科大判プリンタで出力する際に最適な設定です。

・ 必要以上に高解像度にすると、ファイルサイズが巨大になって、印刷エラーが発生しますよ(-_-)

・ また、AdobePDFやIllustratorの内部機能の設定においても同様な設定を推奨します。

 

2008-05-28 夏目欣昇