ローマと長安

(講談社現代新書)



年来、著者が追求してきた世界都市という概念をこの二つの都市において確認し、その都市生活の実態を、建築だけでなく政治と文化、食事や娯楽などの面からも描き出している。二つの都市から、西洋と東洋の都市の権力と空間システムの違いを明らかにし、現代にまでつながる都市文明の発展の経緯を追おうとする。