『万葉集』から『源氏物語』まで、日本文学に登場する都市と建築を研究した成果を一般向きに書き直したもの。日本文学に現れる都市と建築の像は、われわれが通常抱いているその時代の物理的な空間像とはやや異なっている。それは人々の心象の空間であり、そこに建築というものの文化的な「意味」も現れている。