計画地には一本の楠木が立っている。そのおおらかな姿は南方邸内の楠木と共に、この敷地に決定的に性格でけている。この建築は、その二つの楠木に向かって開かれるように計画されている。建築形態は生命の象徴であるDNAの二重螺旋構造をモチーフとしており、偉大な生物学者である南方熊楠の知の種子が未来に受け継がれていくことを象徴しています。