名古屋工業大学エネルギー教育研究会
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高校生のための「エネルギーと環境」コンペティション2004
〜エネルギーと環境に配慮した暮らしの提案〜

2004年度のコンペティションには、「提言・メッセージ」と「設計・デザイン」の両部門併せて100を超える応募を頂きました。 両部門とも力作揃いで、応募者の熱意が強く感じられました。
厳正な審査の結果選ばれた優秀作品をご紹介いたします。

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部門2 設計・デザイン部門

「設計・デザイン部門」の審査を終えて
36作品もの多数の応募があり、大変喜ばしく思いました。コンペへの関心の高さに驚きました。その作品もそれぞれ特色や魅力があり、若者(高校生)らしい発想やアイデアにあふれ、またコンペの主旨もよく考えられておりバラエティに富んでいました。全体的によく学習がなされており、レベルが高く各賞を選定するのに苦心しました。今回の企画が若者(高校生)に「エネルギーと環境」を考えるよい機会になっているという印象を強くもちました。
文責 愛知県立熱田高等学校長 神野秀雄

○優秀賞

Clean House/山田恵理さん(愛知県立一宮工業高等学校3年)
講評:
本設計は表現力の高さが特筆されます。また、使用する建築材料についてもかなり詳細に調べ上げ、建築に係わる知識修得の勉強を一生懸命行った様子が窺えます。
本提案の木造住宅は、土壁をベースとした保温性の高い壁工法で構成され、熱容量の高いコンクリートを蓄熱床とし、また、屋根には太陽光発電ソーラーパネルを設置し、さらに夏・冬それぞれ快適に暮らすことの出来るように風通しを計画した省エネ住宅で、優れて完成度が高いという評価が得られました。
名古屋工業大学教授 水谷章夫

快風邸/村松雅士さん(愛知県立一宮工業高等学校3年)
講評:
竹を温風ラジエーターとして利用したアイデアがユニーク。製作コストや熱効率の点では不利になるが、逆にその竹を素材のまま使うことで視覚的に自然エネルギーの利用を感じさせているところを評価したい。
プランニングも良く考えられている。南側に広縁と土間を配置し、2階までの吹き抜けとした居心地の良さそうな空間は、四季のある日本の気候風土にも適したプランとなっており、省エネルギー空間を実現している。

東邦ガス株式会社技術部 駒田敏行

みどりの丘/石村悠造さん(米子工業高等専門学校3年)
講評:
都市のヒートアイランド、雨水の流出抑制、建築内部空間の熱負荷軽減、等々の策として普及が進む、屋上・壁面緑化と地下室の効果を兼ね合わせた提案である。
同時に外遊びの場として、遊具に頼りがちな現代の幼児の生活空間に対して、自然景観を取り戻すことは、示唆に富む…植栽の樹種の記載にも季節感のこだわりが読み取れる。これは未来に向けた正攻法といえる。盛り土を切り取る開口とテラスを、南と北で交互に千鳥配置し、プレイルームのような大きい空間は、南と北に抜いている点、日照/採光/通風、更には外観上も効果的。土に覆われる建物を斜めに配置し、土の平場や駐車場を確保するなど、平面、断面、配置計画共に明快で巧みである。模型が拙いのが、残念であった。

建築家 笠島淑恵

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