名古屋工業大学エネルギー教育研究会
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高校生のための「エネルギーと環境」コンペティション2004
〜エネルギーと環境に配慮した暮らしの提案〜

2004年度のコンペティションには、「提言・メッセージ」と「設計・デザイン」の両部門併せて100を超える応募を頂きました。 両部門とも力作揃いで、応募者の熱意が強く感じられました。
厳正な審査の結果選ばれた優秀作品をご紹介いたします。

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部門1 提言・メッセージ部門

「提言・メッセージ部門」の審査を終えて
1 総合的感想
@
応募作品件数が当初の予測よりも多く、感謝の念を抱いた。
A
作品内容も総括的に見て、優れたものが多くあった。
B

教師が記述に関与した作品があるような気がした。(教師が描いた表現力の高い作品があったような気がした。教師が指導することは妥当であるが、自らが表記にかかわることはどうかと思う。)

2 私が運用した「審査基準」

@

小学生対象の教材作品であり、学術研究への特化は避けるべきである。ただし、研究から派生した小学生にとって理解しやすい内容は適正である。

A

エネ・環境問題を総合的にとらえ、適正な順序に基づく記述が妥当である。具体的には、地球環境の変化⇒生活環境の変化・問題点⇒省エネ対応。

B

ごみ対策、生物環境対応などの作品は、環境の一部資料として活用することが出来る。

C

漫画表現、立体的表現なども一定の評価に値する。

3 その他
@

地球環境は大きく変化し人間に試練を与え続けているとの意識は大切だと思います。これが、忍耐力、精神力の向上につながります。
A
そして、今、人間が地球環境を悪化させていることへの反省を促す必要があります。
愛知県立愛知工業高校校長 堀口通安

○優秀賞

太陽とゴミから生まれた資源/吉井美貴さんほか
(九州国際大学付属高等学校 女子部 環境化学部)
おからを使ったリサイクルの話です。エコクッキングやおからで苗ポットを作り、栽培する方法の紹介がされています。
講評:
今、大切になっているリサイクルという点で、日本国際博覧会を身近なものとして考えることができるのがよい。環境学習において「オカラ」を材料として取り上げ、高校生の出前授業という形での小学生との取り組みは、この文章を読む小学生にとっても興味関心を沸かせることができる。文章構成も現在の環境問題をきっかけに具体例を示し、最後に小学生にメッセージを送っている点で分かりやすい。写真が随所に取り上げられているので読みやすく見やすい点も優れている。
名古屋市荒子小学校校長 中村泰夫

地球温暖化/山本若菜さん(愛知県立旭野高等学校1年)
地球温暖化の説明や温暖化で何が起こるかを説明し、家庭でできる省エネ行動を紹介しています。
講評:
地球温暖化の仕組みについて、マンガを取り入れ小学生が理解しやすいよう表現されており評価が高かったです。尚、CO2の発生と電力使用については少しコメントさせて頂きますと、火力系発電量は全体の約70%です。このため、CO2削減の為にも原子力・水力・自然エネルギー発電(風力発電等)に力が入れられています。また、我々の生活の中では電気は欠くことのできないエネルギーであり、必然的にCO2が発生します。そこで、皆さんができる省エネ等について、多くの良い提言がありこれも高く評価できました。これからも是非、身近でできる省エネに努め、地球温暖化防止に皆さん自身で努めて頂きたいと思います。
中部電力株式会社エネルギー応用研究所 倉持高久

エネルギー資源のいまとこれから/倉地真知子さん
(米子工業高等専門学校3年)
発電方法や可採年数、新エネルギーについて絵を交えて分かりやすく説明しています。
講評:
日代替エネルギーへの転換促進が重要だという視点は、多くの応募作品中で唯一のもので、それが高く評価されました。風力発電、地熱発電、波力発電、燃料電池、太陽光発電などの代替エネルギー利用についても、良い点ばかりを楽観的に言うのではなく、安定的なエネルギー供給を実現していくためにはまだ克服すべき様々な問題があることにも触れ、それを自分たち次世代の仕事と明確に位置づけているところに説得力がありました。また、そうした未来への目と同時に、現状をしっかりと見据えて省エネルギーに努めることを明快に訴えているところにもバランス感覚の良さがうかがえました。
名古屋工業大学教授 藤岡伸子

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